「すごいお兄ちゃん」「よく頑張った」。ソチ五輪・スノーボードの男子ハーフパイプ(HP)で銀メダルを獲得した平野歩夢(あゆむ)(15)の地元、新潟県村上市では11日夜から、市教育情報センターで、市民や親族ら約400人が大型スクリーンで応援した。“スーパー中学生”の快挙に大歓声と拍手が響き渡った。
12日未明、決勝1回目をトップで通過すると場内の盛り上がりは最高潮に。アメリカのショーン・ホワイトの演技が終わり、銀メダルが決まると平野コールが沸き起こった。
弟の海祝(かいしゅう)くん(11)は「自分の力を出し切ってくれてうれしい。すごいお兄ちゃん。家に帰ってきたら、頑張ったねと声をかけたい」とたたえた。
平野が通う市立村上第一中学校の担任、梅沢怜史(さとし)教諭(35)は「教え子がメダリストになって最高。これを機に大きく成長し、多くの人に応援されるスノーボーダーになってほしい」と涙を浮かべた。
同市の大滝平正市長は「中3生が獲得した銀メダルは金メダル以上に価値がある」と称賛し、市民栄誉賞の贈呈や街頭パレードの検討をしたいと喜んでいた。