渾身(こんしん)のジャンプに懸命な声援が送られた。ジャンプ女子の高梨沙羅(17)が所属するクラレの東京本社(東京都千代田区)には12日未明、同社や関連会社の社員らが集まり、大型スクリーンで競技を観戦。メダルは逃したが、4位入賞という結果に、社員らは「4年後も頑張ってほしい」と、次の五輪に期待を寄せた。
高梨は、ベルギーの現地法人に伯母が勤めていることなどが縁で、昨年7月から同社の所属となった。会場では約40人が、応援用の細長い風船や旗を手に競技を見守った。
1回目の100メートルを超えるジャンプでは「オッケー」「沙羅ちゃん、すごい」と一斉に沸き立った。しかし、2回目の飛距離が伸びず、メダルなしが決まると、思わず手で口元を覆う女性も。どよめきとともに「ああ」というため息が漏れた。
この日、応援団長を務めた笹島章弘さん(29)は「まずはお疲れさまといいたい。この悔しさは次のオリンピックで晴らしてほしい」。飯田麻理恵さん(28)は「本人が一番悔しいと思うが、4位も誇らしい結果として、次の糧にしてほしい。今後もずっと応援していきたい」とエールを送った。