【スピードスケート】男子のメダル絶望的に 頼みの綱切れ、若手不在 | 毎日のニュース

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 お家芸で完敗したショックは大きい。500メートルは日本男子の頼みの綱だった。中長距離は世界と勝負にならず、かつて世界記録保持者を出した1000メートルも五輪に出るのがやっと。ソチでの男子のメダル獲得は絶望的となった。

 2006年トリノ冬季五輪でもメダルはなかったが加藤はまだ21歳だった。31歳の長島と29歳の加藤に、4年後まで頼るのは酷だ。2人を脅かす若手は育っていない。ある大学の指導者は「みんな2人にはかなわないという気持ちでやっている。早く引導を渡さないといけないのだが…」と苦渋の表情を浮かべる。

 加藤は「自分が結果を出さないと、日本は何もなくなってしまう」と責任を背負い込んで戦ってきた。今季こそ長島が復調したが、昨季までは気の毒なほど1人で重圧を受け続けた。この数年、二枚看板頼みだったつけが回ってきた。

 トップも裾野も地盤沈下が進むスピードスケート。打開策は見当たらない。(共同)