【北朝鮮拉致】「神」から「人」へ墜ちた金正恩第1書記 拉致問題解決へ今年は「希望の年」 | 毎日のニュース

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 拉致被害者の支援組織「救う会」が1日、東京都文京区で集会を開いた。テーマは「金正恩(キム・ジョンウン)政権の2年」。韓国にある北朝鮮向け短波放送「自由北朝鮮放送」の金聖●(=王へんに文)(キム・ソンミン)代表が講演し、カリスマ性を失い、後ろ盾も失った金第1書記が政権運営に失敗する可能性があるとして、拉致問題解決へ「今年は希望の年になるのではないか」と指摘した。

犯した2つのミス

 2011年12月に金正日(キム・ジョンイル)総書記が死去し、最高権力者となった金第1書記。これまでの歩みを紹介しながら、金代表は2つのミスがあったと説明した。

 一つは、肉声による演説をしたことだという。2012年4月、平壌の金日成広場で行われた慶祝閲兵式(軍事パレード)で、金第1書記は公の場では初めての肉声演説を披露した。父の金総書記の肉声がほとんど伝えられることがなかったのと対照的に、金第1書記はそのとき、約20分にわたって演説を続けた。