ロシア政府は14日までに、国家・地方の公務員が外部から贈り物をもらった場合、原則的に3日以内に公的機関で価格査定を受けることを義務付けた。市場価格で3千ルーブル(約9300円)以下とされれば受領可能。それ以上なら公務員が同額を国庫に納めて自分のものにするか、競売に掛けるかされる。
背景には、政府高官から医師、警官らにまで及ぶ深刻な汚職問題がある。
ロシアのメディアによると、イワノフ大統領府長官は公務員への贈り物は「何世紀にもわたり国民に深く根差しているが、こうした“アジア型”のやり方は、やめる必要がある」と語った。
一方、評論家のマルコフ氏は、国公立学校の教師に対する菓子や劇場の入場券まで報告と査定を求めるのは「人道的ではない」と指摘した。(共同)