【デトロイト＝柿内公輔】米通商代表部（ＵＳＴＲ）は１３日、米国製の鉄鋼製品の輸入をめぐる中国の制裁措置について、協議に応じるよう中国へ要請した。世界貿易機関（ＷＴＯ）が勧告した是正措置に中国側が応じないためと主張している。
ＷＴＯは２０１２年１０月に、変圧器などに使われる米国産の鉄鋼製品に中国が報復関税などを課すなどした措置はＷＴＯルールに違反しているとした報告書を発表。ところが、中国は１３年７月に同じ製品への制裁を再び決定している。
ＵＳＴＲのフロマン代表は「中国は是正措置を講じていない」との声明を発表し、中国側に速やかにＷＴＯの勧告に従って制裁を解除するよう求めている。