【書評】『魂の経営』古森重隆著 | 毎日のニュース

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 日本を代表する企業のリーダーが初めて著した経営哲学の書。昭和38年に富士写真フイルム(現富士フイルムホールディングス)に入社し、現在は代表取締役会長兼CEOを務める74歳の著者のモットーは「勇気」。言うまでもないが、デジタルカメラはフィルムを使わない。デジカメの普及により、会社人生の最終段階で直面した「本業消失の危機」。それをいかに乗り越え、「第2の創業」ともいうべき絶対に負けられない戦いに勝利したのか。有事に際して経営者がやるべきことは何か。奇跡を起こした「古森流」リーダー哲学の神髄が本書に凝縮している。(東洋経済新報社・1680円)