【工場爆発5人死亡】化学物質が配管ふさぐ? 分解不十分、発火を目撃 | 毎日のニュース

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 三重県四日市市の三菱マテリアル四日市工場で5人が死亡、12人が負傷した爆発事故で、工場幹部は10日、爆発した熱交換器内部に残っていた大量の化学物質が配管をふさぎ、水素がたまって何らかの理由で引火した可能性があると明らかにした。

 爆発直後、現場周辺に化学物質が飛散し、発火しているのを作業員らが目撃。県警は化学物質の分解が不十分で、大量に残っていたことを裏付ける証言とみている。県警は同日、四日市市消防本部と合同で現場検証。11日には業務上過失致死傷容疑で工場事務所などを家宅捜索する。

 化学物質は「トリクロロシラン類」。工場関係者によると、爆発が起きた直後、現場のアスファルト上に燃えやすいトリクロロシラン類とみられる物質が飛び散り、あちこちで小さな炎が上がった。

 監視カメラには、爆発時に生じる塩酸ガスとみられる霧のような白い煙も写っていた。