ECB、金利据え置き 総裁「必要なら追加緩和」 | 毎日のニュース

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 欧州中央銀行(ECB)は9日、ユーロ圏18カ国の金融政策を決める理事会をドイツ・フランクフルトで開き、主要政策金利を過去最低の0・25%で据え置くことを決めた。昨年11月に実施した利下げの効果を引き続き見極める。

 理事会後に記者会見したドラギ総裁は「失業率は受け入れがたい高水準が続いており、景気回復の勢いは弱い」と指摘。「必要ならさらに決定的な行動を取る」と述べ、追加金融緩和に踏み切る用意があることを強調した。

 ユーロ圏の昨年12月の消費者物価指数は前年同月比0・8%の上昇にとどまった。総裁は「統計手法の変更に伴う一時的なものだ」と強調。「1990年代の日本と状況は違う」と述べ、デフレ懸念の払拭に努めたが、9日の理事会では上昇率がさらに低下した際の対応を集中的に議論したことも明らかにした。(共同)