【産経抄】冬将軍のお手柄 1月10日 | 毎日のニュース

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 「今日は真冬のような気温になるでしょう」。昨年末、ラジオから流れる、天気予報に違和感を覚えたという。きのうの談話室に掲載された読者の指摘だ。確かに12月末なら、「真冬の気温」でよさそうだ。真冬の定義とはなんだろう。

 ▼こんなとき頼りになるのが、お天気博士、倉嶋厚さんの気象エッセーだ。それによると、年末に日本付近を猛烈に発達しながら通ることが多い、低気圧が目安になる。その後に強い西高東低型が長続きすると、冬本番の寒さになるという。

 ▼年が明けて、北米大陸は真冬どころではないらしい。中西部から南部にかけて20年ぶりの大寒波に襲われ、交通機関の混乱が続いている。ただ「効用」もあった。ケンタッキー州の刑務所を脱獄した42歳の受刑者が、あまりの寒さに耐えかねて、たった1日で警察に出頭したという。