ニューヨークに本部を置く民間団体、ジャーナリスト保護委員会(CPJ)は30日、2013年に取材活動に関連して殺害されたり、戦闘に巻き込まれて死亡したりしたジャーナリストは世界で少なくとも70人に上り、最多は内戦が続くシリアの29人だったと発表した。
シリアとイラク(10人)、エジプト(6人)の3カ国で全体の約3分の2を占めた。CPJのマホニー副委員長は「中東はジャーナリストのキリング・フィールド(殺戮=さつりく=の地)と化している」と指摘、各国政府や武装勢力双方に民間人としての身分尊重を求めた。
来年にサッカー・ワールドカップ(W杯)が開催されるブラジルでは汚職などを報道した3人が殺害され、冬季五輪があるロシアでも、南部ダゲスタン共和国などで2人が何者かに射殺されるなどして死亡したと特記している。(共同)