フジテレビは「五輪と歩んだ日本」というコンセプトのもと、大みそかの31日に「祝!2020東京決定SP」を生放送する。
午後7時から「スポーツが日本を元気にした50年!」(スポーツ制作)、同8時55分からは「1964~2020 東京の夢と奇跡の物語」(情報制作)の2本立てで、「東京の夢-」では64年の東京五輪を振り返る。
秋晴れの開会式だった。選手団が整然と行進する。戦後から立ち直った日本を実感させた瞬間だが、一方でその光景は戦争のつらい記憶を思い出させるものでもあった。
だが、閉会式は趣を異にしていた。すべての選手が台本を無視し、歓喜に湧き、肩を抱き合い、競技場になだれ込んだ。それは、かつてタモリさんも「笑っていいとも!」の中で「あの映像を見て感動した」と語ったほど。あのとき、舞台裏では何が起きていたのか? 関係者の証言で明らかになる。
人々の心に深く刻まれたのが、フィールドいっぱいに広がった大きな光の「輪」。東京女子体育大の学生200人による「たいまつ」で作られた演出。選手への感謝の気持ちと「次の五輪でまた会おう」という思いが込められていた。
たいまつの演出に参加した女性の一人が、現在東京女子体育大の学長を務める加茂佳子さんだ。今回、加茂学長が学生たちに声をかけ、当時の演出を再現。49年前のあの感動の光の「輪」が大みそかの夜によみがえる。
また、東京五輪でオープニングのファンファーレを吹いた現在79歳の男性(宮崎在住)が当日、同じようにファンファーレを吹く。