ロート、東南アで病院経営検討 | 毎日のニュース

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 大衆薬大手のロート製薬が、東南アジアでの病院経営を検討していることが28日、分かった。

 ロートによると、がん治療など難病治療を行う病院経営を検討。進出先の選定では、「医療従事者に一定の熟練度がある」(ロート幹部)ことを必要条件とする。シンガポールやインドネシアなどが候補になるとみられ、平成30年代初めごろの進出を目指す。

 医師らと契約を直接結んで病院を経営するか、医療機関と提携するかなどの詳細はこれから詰める。

 ロートは28年から、関西国際空港対岸のりんくうタウン(大阪府泉佐野市)で、先進的ながん治療に取り組む同市の診療所と共同で、訪日外国人らを対象にした医療施設を開業。海外富裕層らをターゲットに医療サービスを提供する予定だ。知名度を高めながら、海外進出に向けた運営ノウハウを蓄える考えだ。

 東南アジアでは、所得の上昇に伴い先進国と同じ水準の医療を求めるニーズが高まっている。

 日本では法律上、病院経営できるのは医療法人に限られており、アジアにおける日本企業の病院経営への参入が活発化する可能性がある。