■「われわれは決して許さない」 活動家ら気勢
国内外の観光客でにぎわう那覇市・国際通り。そのすぐ目と鼻の先にある沖縄県庁前の広場が現在、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画に反対する県民らが抗議集会などを開く拠点だ。
「われわれは決して許さない!」
仲井真弘多(なかいま・ひろかず)知事による政府の埋め立て申請承認から一夜明けた28日の抗議集会は、前日から大きく人数を減らした。とはいえ、仲井真氏を「政府の手先」と呼ぶなど激しい批判は続く。
一方、政府は申請承認に大きく安堵(あんど)する半面、仲井真氏が首相官邸で安倍晋三首相らと会談した25日以降の沖縄世論の動きを、なお注視している。抗議集会に参加しているのは一般県民ばかりではなく、本土から来た左翼活動家や、労組なども目立つからだ。
政府高官は「基地負担軽減策が理解されれば、県民は『琉球の王』である知事を潰すことはないのではないか」とつぶやくが、活動家らの扇動次第では不測の事態も起きかねない。