ロシアが極東に「開発経済特区」設置準備 進出企業の法人税など免除  | 毎日のニュース

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 【モスクワ=佐々木正明】モスクワを訪問中の茂木敏充経済産業相は26日、ロシアのガルシカ極東発展相、ノバク・エネルギー相と会談し、日露間の経済協力を拡大していくことで合意。会談で、露側は、外資企業の法人税などを免除する「開発経済特区」を極東地域に創設する計画があることを明かした。

 ガルシカ極東発展相に対し、日本側は、複雑な法体制など企業進出を阻む障壁の排除を要請。露側からは極東開発を促進させるため、プーチン大統領のイニシアチブで、進出企業に対する税の優遇措置を盛り込んだ特区構想を進めているとの説明があった。

 ノバク・エネルギー相との会談では、北米産シェールガスの日本市場への輸出拡大が見込まれる中、割高とされるロシア産液化天然ガス(LNG)について協議。茂木氏は「競争力のある価格で供給されることが重要」と述べたところ、ノバク氏からは、値下げの可能性について示唆する返答があったという。