【安倍首相就任1年】拉致家族、進展ない中、「でも安倍さんしかいない」 信頼は揺るがず | 毎日のニュース

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 任期中の拉致問題解決を掲げる安倍政権の誕生から26日で1年を迎える。進展はない中、北朝鮮では12月に政変が起き、情勢はさらに不透明さを増している。被害者の置かれた状況を案じる家族の不安は募るばかりだが、安倍晋三首相を信頼し、首相の今後の取り組みに期待をかけている。

 「結果が出ないことには不満だが、相手が相手だけに、そう簡単にはいかないとも思う」。この1年を振り返り、家族会代表で田口八重子さん=拉致当時(22)=の兄、飯塚繁雄さん(75)は語る。

 政府の拉致問題対策本部の組織強化、北朝鮮と関係のある各国への協力要請、海外での啓発活動…。問題解決に向け、安倍首相はさまざまな手を打ってきたが、事態は動かなかった。12月には金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の叔父で後見人とされた張成沢(チャン・ソンテク)前国防副委員長が処刑されるという政変が発生した。

 ただでさえ状況がなかなか分からない北朝鮮。政権幹部が粛清されるという異常事態が発生し、拉致被害者の置かれた状況がどうなっているのかについて家族の不安はさらに高まっている。