JR北海道のレール異常放置問題で検査データ改竄(かいざん)の疑いが出ていることについて、太田昭宏国土交通相は12日の閣議後記者会見で「(改竄が)事実であれば誠に遺憾。鉄道事業者としてはあってはならない」と批判。その上で北海道運輸局が11日夜から鉄道事業法に基づき、同社への立ち入り検査を実施していることを明らかにした。
国交省は9月21~28日、10月9~12日の2度にわたり、JR北海道の本支社などに特別保安監査を実施。本社と現場間での意思疎通不足などがレール異常放置問題の背景にあるなどとして、10月に2度、行政指導に当たる「改善指示」を出した。
太田国交相は「監査前に改竄が行われていたなら(一部だけではなく)ほかの所でも行われていなかったか、調べないといけない」と述べ、広域的な検査が必要との認識を示した。