国連人道問題調整室(OCHA)は11日、台風30号で大きな被害が出たフィリピンの人道支援のため、国連中央緊急対応基金(CERF)から2500万ドル(約25億円)を拠出することを決めた。水、食料、衛生管理や医療などの支援に当てられる。
OCHAのギング活動部長は同日、被害が「未曽有の規模」だとし「きれいな水の提供が最優先課題。汚物処理の状況も重大な懸念になっている」と述べ、衛生状況の悪化を警告した。遺体を運び出したり埋葬したりすることも急ぐ必要があるとした。
ネザーキー事務総長報道官によると、潘基文事務総長はOCHAのエイモス室長(事務次長)を現地に派遣した。エイモス氏はフィリピン政府と協議、12日にマニラで人道支援の行動計画を発表するとともに各国に資金援助を要請する。(共同)