福岡市博多区の医院「安部整形外科」で、入院患者８人と前院長夫婦の計１０人が死亡した火災で、福岡県警と福岡市消防本部は１３日、３日連続で医院の実況見分を実施した。
１３日は９人の遺体が見つかった２階以上の状況を調査。１１、１２日は出火直後に火が上がっているのを看護師が目撃した１階処置室を中心に調べていた。
捜査関係者によると、処置室にある温熱療法器具「ホットパック」用の加温器の電源プラグにショート跡があることが判明。県警は電気系統のトラブルが原因としている。
火災は１１日午前２時２０分ごろ発生。建物は地上４階、地下１階建てで、患者の遺体は２階で７人、１階で１人が見つかった。前院長夫婦は自宅として使用していた３階で発見された。