任期満了に伴う川崎市長選が13日告示され、いずれも無所属新人で、元総務省官僚秀嶋善雄氏(44)=自民、民主、公明推薦=と、新日本婦人の会支部長君嶋千佳子氏(63)=共産推薦、元県議福田紀彦氏(41)の3人が届け出た。27日に投票、即日開票される。
多選自粛条例で引退する阿部孝夫市長が取り組んだ行財政改革の路線継承の是非が主な争点で、市財政局長を務めた秀嶋氏は現市政の継承を訴える。自民、民主、公明の3党が相乗りするほか、連合も支援を決めた。
2009年の前回選で官僚出身の阿部市長に敗れた福田氏は「役人市長ではなく市民派のリーダーが必要」と市民目線の市政運営を主張する。
君嶋氏は大型事業を進めてきた現市政を「社会的弱者に冷たい市政」と批判し、福祉施策の充実などを訴える。