アフガニスタンのカルザイ大統領は12日、同国を訪れたケリー米国務長官と会談し、2014年末以降の米軍駐留継続へ向け米兵の地位や権限に関する「安全保障協定」について協議したが、米兵に対する裁判権が焦点となり、決着できなかった。
カルザイ氏は会談後の共同記者会見で、裁判権の問題は近く招集する予定のロヤ・ジルガ(国民大会議)に判断を委ねる考えを示した。
米軍の軍事行動により、これまで多数の民間人に被害が出てきたことを念頭に、米側がアフガンの主権を尊重することなどでは合意した。
米軍は14年末までに戦闘部隊を撤退させる予定だが、米側は14年末以降もアフガン国軍の訓練や国際テロ組織アルカイダ追跡のための部隊を残留させることを検討中。そのためには安全保障協定を今月末までにまとめる必要があるとしている。(共同)