ANSA通信によると、第2次世界大戦中のイタリアでの大量虐殺の罪で終身禁錮刑の判決を受け、ローマ市内で自宅拘禁されていたエーリヒ・プリープケ元ナチス親衛隊大尉が11日、自宅で老衰のため死去した。100歳だった。
元大尉は1944年、ドイツ兵33人が死亡したパルチザンの爆弾攻撃に対する報復として、ドイツ軍がローマ郊外アルデアティーネ洞窟で市民ら335人を射殺した事件に関与。94年に逃亡先のアルゼンチンで逮捕された。イタリアに引き渡され、98年、最高裁で終身禁錮刑が確定。高齢のため99年から自宅拘禁となっていた。(共同)