高島屋とJ・フロントリテイリングの百貨店大手2社の平成25年8月中間連結決算が10日までに出そろった。安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」による円安・株高効果を背景に、富裕層を中心に高級ブランドや宝飾品などの高額品の売り上げが大幅に伸びたことで、2社ともに全ての利益項目が2桁以上の増加となった。
高島屋の中間決算によると、本業のもうけを示す営業利益は前年同期比10・2%増の111億円、売上高にあたる営業収益は3・7%増の4352億円で、2期連続の増収増益となった。
J・フロントリテイリングも、昨年取得したパルコの業績が上乗せされたことで、営業利益が95・8%増の179億円と2倍近い伸びとなったほか、食品スーパー「ピーコック」事業の売却益も合わせ、最終利益は約5・2倍の204億円と、各項目が中間決算としては過去最高となった。