【福岡市の病院火災10人死亡】6月の消防調査で「防火管理者」不在 | 毎日のニュース

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 福岡市博多区の病院「安部整形外科」で起きた11日未明の火事で、福岡県警によると、死亡した男女10人のうち男女2人が病院関係者、残る8人が入院患者とみられる。福岡市消防局によると、出火当時、病院内には患者と職員計17人がおり、5人が負傷し、残る2人が自力で脱出した。

 病院は鉄筋コンクリートの地上4階、地下1階建てで、1階部分が激しく燃えているのを現場の消防隊員が確認している。県警は処置室がある1階が火元とみて出火原因を調べている。

 総務省消防庁によると、病院は6月に消防の調査を受け、防火管理者が選任されておらず指導を受けていた。同庁は情報収集のため災害対策室を設置した。

 近隣住民によると、現場で負傷者の手当てをしていた病院関係者とみられる女性は「1階の処置室から火が出た」と話していたという。病院からは次々と患者が運び出され、救急車で10以上の病院に搬送された。

 病院の国光哲司事務長は同日朝、「大変申し訳なく思っている」と謝罪した。