政府は11日、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の関係閣僚会議を首相官邸で開いた。今月8日にインドネシアのバリ島で開かれた交渉参加国の首脳会合などの結果に関し、甘利明TPP担当相から報告を受け、今後の対応を協議した。
首脳会合では「年内に妥結するため、残された困難な課題の解決に取り組む」との声明を発表した。参加国は12月に閣僚会合を開く方向で調整している。妥結に向け、難航する関税交渉が焦点となる。
関税をめぐっては自民党の西川公也TPP対策委員長が、コメ、麦などの農業重要5項目の関税率見直しを検討することを表明している。