米調査会社IDCは9日、7~9月期のパソコンの世界出荷台数が前年同期比7・6%減の8160万台となり、6四半期連続で前年実績を下回ったと発表した。タブレット型端末などの普及に押され、個人向けの販売が低迷しているのが響いた。
一方、法人需要では持ち直しの動きも出ている。日本市場では、景況感の改善や、今も多くの企業が利用している基本ソフト(OS)「ウィンドウズXP」のサポートが来年4月で終わるのを前にした買い替えにより比較的堅調だったという。
メーカー別のシェアは、中国の聯想(レノボ)グループが17・3%で、2四半期連続で首位。2位は米ヒューレット・パッカード(HP)で17・1%、3位は米デルの11・7%だった。(共同)