ビール5社が10日発表した1~9月のビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)課税出荷数量は前年同期比0・8%減の3億1823万ケース(1ケースは大瓶20本換算)となり、現行方式の統計が始まった1992年以降で、1~9月として過去最低となった。
需要期の8月中旬から9月にかけて天候不順や台風の影響で数量が落ち込み、8月の前年比2・8%減に続いて、9月も2・9%減と大きく落ち込んだ。
1~9月では景気の持ち直しなどで前年を上回った月もあったが、全体としては振るわなかった。分野別では、ビールが前年同期比1・7%減、発泡酒が同5・9%減とともにマイナスだったが、第3のビールは同2・6%増と伸びた。全体に占める割合は37・2%まで上昇し、過去最高となった。
ビールは減速しているが、業務用では前年を上回っている。