【手帖】ルネサンス三巨匠の素顔追う | 毎日のニュース

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 今年は春から「ラファエロ展」「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」が相次いで開かれ、現在は「ミケランジェロ展」が開催中だ。そんな中、池上英洋著『ルネサンス 天才の素顔』(美術出版社・1995円)が刊行された。

 美術において「三巨匠」といえば彼らを指すほど。

 3人は16世紀初頭、イタリア中部のフィレンツェで同じ時代を過ごし、共通点も多い。ダビンチだけではなく、ミケランジェロもラファエロも建築を手がけ、みな生涯独身だった。

 1520年がルネサンスの終わりの年とされている。それはラファエロの亡くなった年だった。一人の死が時代を区分する。

 彼らが生まれたルネサンスはどのような時代であったのか。三巨匠の生涯を追い、「光と影を網羅」した一冊。巻末にはイタリア主要都市マップ、年表、家系図も。