【シリア情勢】米露外相、下旬に再会談 | 毎日のニュース

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 【ベルリン=宮下日出男】シリアが保有する化学兵器の国際管理と廃棄を目指す米国のケリー国務長官とロシアのラブロフ外相は13日、スイス・ジュネーブで共同記者会見を行い、シリア内戦の解決に向けた国際会議開催の可能性を検討するため、9月下旬に米ニューヨークで再会談する意向を明らかにした。

 米露外相はこの日、前日に引き続き2日目の会談を行った。両外相は協議前には、シリア内戦を調停するブラヒミ国連・アラブ連盟合同特別代表と3人で会談した。

 ケリー氏は会見で、12日の会談は「建設的だった」と指摘した。化学兵器をめぐる協議が進展すれば、頓挫している国際会議の実現に向けた交渉の後押しともなるとの認識を示した。再会談では「会議の日程を決められるか検討する」と述べた。

 ケリー氏は12日の会談前には、「言葉だけでは不十分だ」と語り、化学兵器の国際管理・廃棄が実現しない場合の軍事介入の可能性を改めて強調した。

 これに対し、ラブロフ氏は「攻撃が不要になるとの事実から(交渉を)始める」と述べて米国を牽制(けんせい)していた。