ノーベル平和賞受賞者が脱税? ユヌス氏に法的措置へ | 毎日のニュース

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 貧困層に無担保で少額融資を行うグラミン銀行を創設、2006年にノーベル平和賞を受賞したバングラデシュのムハマド・ユヌス氏(73)に対し、同国政府は11日までに脱税の疑いがあるとして関係当局に法的措置を取るよう指示した。地元メディアが報じた。

 法的措置の内容は明らかにされていない。一方、ユヌス氏は脱税を全面否定している。

 当局者によると、ユヌス氏はグラミン銀行の総裁だった05~11年、外国から得た講演料や印税などの収入について、政府の適正な手続きを経ずに公務員に適用される課税免除を受けていた。グラミン銀行総裁は公務員に当たるという。

 ユヌス氏は11年3月、中央銀行に総裁職を解任された。背景には政界入りを目指したことがあるユヌス氏と、ハシナ首相の確執があったとされ、今回も政権側の政治的な圧力との見方もある。(共同)