【初めてのクラシック名曲・名盤】(15)ホルスト:組曲「惑星」 | 毎日のニュース

毎日のニュース

今日の出来事をニュース配信中!

 ■音楽で「天体観測」

 夏の夜空は天体観測にうってつけだが、眠らない都会の空は明るく、多くの星を見られない。であるならば音による“天体観測”はいかが。

 イギリスの作曲家ホルストによる組曲「惑星」は、「火星」「金星」「水星」「木星」「土星」「天王星」「海王星」と7曲からなる。実際とは違う並び方なのは、占星術によっているから。「火星-戦争をもたらす神」といったタイトルが付けられ、各星のキャラクターを大オーケストラで劇的に表現する。

 中でも「木星」は人気があり、さまざまに編曲され、もっともなじみ深い。たとえば、平原綾香のデビュー曲は、この星の英語名「ジュピター」の題名で、詞も付けられ、大ヒットした。

 サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルが、理屈抜きにスケールの大きい作品の楽しさを味わわせてくれる。ユニバーサル、4800円(SACDハイブリッド、製品番号TOGE-11084)。(モーストリー・クラシック編集部 平末広)