世界のスピードに真っ向から挑んだ。まずまずの飛び出しを見せた桐生は後半でも粘りを見せたが、ゴール直前にカナダ選手に追い抜かれ、10秒31の4着。準決勝進出を果たすことはできず「(終盤に)外国人選手との違いを感じた」と淡々と話した。
ピストルに合わせて行った前日の練習では「速い人と走ると焦って(上半身が)起き上がるのが早くなる」という課題を克服するため、15歩まで頭を上げずに走る練習を繰り返していた。
「何も分からない。自分は突き進むしかない」と話していた高校生スプリンターは世界の壁にはね返された。(共同)