米国際貿易委員会(ITC)は9日、韓国サムスン電子が米アップルの特許を侵害したと認めサムスンの一部製品の米国への輸入と販売を禁止すると命じた。米通商代表部(USTR)が60日かけて拒否権を発動するかどうかを審査する。
USTRは今月、別の案件でアップルがサムスン特許を侵害したとするITC命令を覆す異例の判断を示した。これに対し韓国政府が反発しており、米政府の今後の対応に注目が集まりそうだ。
アップルは2011年、サムスンをITCに提訴。ITCはサムスンがアップルのタッチ画面関連などの特許2件を侵害したと認定した。スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」のデザインなど4件の侵害は認めなかった。
ITCは6月、アップルがサムスンの通信関連特許を侵害したと認定したが、USTRが今月、拒否権を発動し決定を覆している。(共同)