国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ補給機「こうのとり」4号機が10日未明、高度約400キロでISSとのドッキングに成功した。
こうのとりは9日夜、ISSに到着。日本実験棟「きぼう」の隣に金具で固定された後、電気配線や通信系統などの結合が確認され、10日午前3時38分にドッキング作業を完了した。同日夜に飛行士が扉を開けて入室する。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センター(茨城県つくば市)で管制作業にあたった前田真紀リードフライトディレクタは「地上側と飛行士の連携が非常にスムーズで、チームワークを遺憾なく発揮できた」と語った。
こうのとりは、11月から長期滞在する若田光一さん(50)と会話実験を行う小型ロボットや実験試料などを運び出し、約1カ月間、ISSに係留。不用品を積み込み9月5日に離脱し、2日後に大気圏に再突入して燃え尽きる。