「のりこさん」を捜して-。50年以上前に出版され今もイスラエルで人気の写真絵本に登場する日本人の女の子を見つけようと、同国の映画監督ドボリット・シャルガルさんが12日に来日する。手掛かりを求め情報提供を呼び掛けている。
写真絵本「エヴァ、のりこさんに会う」は外国人の女の子が日本の「のりこさん」を訪ね、2人の交流を通じて着物やひな祭りなど日本文化を紹介する内容。「長くつ下のピッピ」で知られるスウェーデン人作家、故アストリッド・リンドグレーンさんの文章だ。
スウェーデンよりイスラエルで人気となり、ヘブライ語版は28版を重ね「のりこさん」は世代を超えて愛されている。シャルガル監督は絵本の登場人物を追うドキュメンタリー映画を撮影、3年にわたって「のりこさん」を捜してきた。
現在60代くらいで、東京の赤坂に住んでいたことなどは突き止めたが、名字も分かっていない。シャルガル監督は「私のアイドル。ぜひ会いたい」。(共同)