日々進化し続ける家電製品。東芝ホームアプライアンス（ＨＡ）は１０月にかけて、オーブンレンジ、ＩＨ保温釜、サイクロン式クリーナーの新商品を発売する。家事は手軽に済ませたいが、本格的な仕上がりを求めたい。そんな利用者のニーズに応えた機能を備えたラインアップとなっている。
８月下旬発売の過熱水蒸気オーブンレンジ「石窯ドーム ＥＲ－ＬＤ５３０」（市場想定価格１５万円）。家庭用で初めて、熱風ファンの回転が左右交互に自動で切り替わる機能を搭載した。
一般的な家庭用オーブンはファンが一方向にしか回転しない。同社が料理教室大手のＡＢＣクッキングスタジオで２千人にアンケートを行ったところ、約８割がパンを焼くと「焼きムラが気になる」、約７割が焼成中に「角皿の前後を入れ替える」と答えた。新商品はファンが９０秒ごとに回転方向を変えるため熱がムラなく広がり、幅広い料理で手間をかけずに「業務用並みの焼き上がりになる」（東芝ＨＡリビング機器事業部の初川嘉一さん）という。