日本の団体代表に賠償命令 独立運動家を冒涜と韓国地裁 | 毎日のニュース

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 ソウル中央地裁は10日、金沢市にある韓国の独立運動家、尹奉吉の記念碑の前に「竹島(島根県隠岐の島町)は日本固有の領土」と書いたくいを立てた日本の団体代表の男性に、尹奉吉のおいが「精神的被害を受けた」として損害賠償を求めた訴訟の判決で、男性に1千万ウォン(約90万円)の支払いを命じた。聯合ニュースが報じた。

 地裁は「男性は尹義士(韓国での呼称)の魂をまつる場所にでたらめな内容のくいを設置し、尹義士の精神を冒涜した。原告が精神的苦痛を受けたのは明白だ」と指摘した。

 地裁は男性に訴状や裁判の期日通知書を送ったが、男性は出廷せず地裁宛てに同様のくいを送付した。

 尹奉吉は1932年、上海の天皇誕生日祝賀式典で爆弾を投げて旧日本軍の要人を死亡させ金沢市内で処刑されたが、韓国では独立の英雄とたたえられている。(共同)