【ワシントン=柿内公輔】ソフトバンクは10日、米携帯電話大手スプリント・ネクステルの買収を完了したと発表した。携帯電話事業の売上高で世界3位規模のグループが誕生した。ソフトバンクはスプリントを通じて米携帯電話市場へ本格進出した。
これを機に、社名を「スプリント」に変更した。
ソフトバンクは216億ドル(為替予約分を含め支払額は1兆8千億円)でスプリント株の78%を取得した。新スプリントの最高経営責任者(CEO)はダン・ヘッセ氏が引き続き務め、会長にはソフトバンクの孫正義社長が就く。また安全保障問題担当の取締役としてマレン前米軍統合参謀本部議長を迎えた。
新スプリントはソフトバンクの支援を受け、米市場で首位のベライゾン・ワイヤレスと2位のAT&Tを追撃する。