10日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は米量的緩和の早期終了観測で5営業日ぶりに小幅反落し、前日比8・68ドル安の1万5291・66ドルで取引を終えた。ハイテク株主体のナスダック総合指数は16・50ポイント高の3520・76。
この日公表された6月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、出席者の約半数が量的緩和の年内終了が妥当との判断を示していたことを受け、緩和の早期終了観測が台頭。エネルギーや金融株を中心に売られた。
議事録では、多くの出席者が緩和縮小には一段の雇用改善が必要との認識を示していたことも判明。これに反応して、議事録の公表直後にダウ平均が50ドル近く上昇する場面もあり、議事録の解釈をめぐる市場の見方は分かれた。(共同)