【ボストン爆弾テロ】ジョハル被告、初公判で無罪を主張  | 毎日のニュース

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 【ニューヨーク=黒沢潤】今年4月に発生した米ボストン爆弾テロ事件で、大量破壊目的の武器使用など計30の罪に問われたチェチェン系米国人、ジョハル・ツァルナエフ被告(19)の罪状認否が10日、ボストンの連邦地裁で行われ、同被告は無罪を主張した。

 米メディアによれば、被告はオレンジ色のつなぎ服に身を包み、1つ1つの罪が読み上げられるたびに、ロシア語なまりの英語で「無罪」を主張。公判は約7分で終了した。

 起訴状によれば、ジョハル被告は4月15日、警察との銃撃戦の末に死亡した兄のタメルラン・ツァルナエフ容疑者=当時(26)=と共謀し、ボストン・マラソンのゴール付近に設置した爆弾で3人を死亡させ、260人以上を負傷させた。逃走中に警官1人を射殺した後、潜伏中のボストン近郊で逮捕された。

 犯行の主な動機は、イラクやアフガニスタンでの米軍による軍事行動への反発、報復だったという。被告は潜伏していた民家のボートの内壁に、「米政府は無実の人々を殺している。悪が罰せられないのは、見るに堪えない」と走り書きしていた。

 次回出廷は9月23日。罪状30件のうち17件で有罪となった場合、最高で死刑となる。