風疹の感染者数が前週より359人増え、1万1991人となったことが9日、国立感染症研究所(東京)の調べで分かった。1週間に800人超の増加が続いていた5月をピークに感染者は減ってきており、流行は一段落してきた。
感染研によると、6月30日までの1週間に大阪で90人、東京で68人、神奈川と兵庫で24人-など首都圏、近畿圏を中心に新たな感染者が報告された。400人を下回ったのは4カ月ぶり。
厚生労働省は「減少傾向だが、ピークが過ぎたとは断言できない」と分析。風疹は妊婦が感染すると胎児の心臓や聴力などに障害が出る恐れがあり、ワクチンの在庫が少ないことから「妊婦とその周囲の人を優先して予防接種を受けてほしい」と呼びかけている。