在任中の殺人罪などで実刑判決を受け服役しているペルーのフジモリ元大統領(74)は9日、地元ラジオ局に宛てた手紙で、6月に恩赦申請が却下されたことについて、「政権の卑劣な攻撃のように感じた」と述べ、無念さをにじませた。
元大統領は「再発性の病気や鬱の症状を抱えているが、正気は失っていない」と健在ぶりをアピール。「今はさらに絵を描くことや自伝を書くことに専念する」と表明した。元大統領は今月28日に75歳の誕生日を迎える。
元大統領の家族は昨年10月、病気悪化を理由に人道的恩赦を申請したが、ウマラ政権は先月7日、恩赦を認めない判断を下した。(共同)