いよいよ始まる手術、

「私は手術で元気になる!」と何度か唱えたら、

麻酔が始まり、闇の世界に入ったよう・・・。

 

どれくらい時間が経ったのか。

突然、本当に突然に、“POTT”の文字が目の前にスーと現れた。

文字の周りは輝いていた!

 

それを凝視していると、

「手術が終わりましたよ」

と誰かの声がした。

 

POTTは夢か、麻酔覚醒時の幻覚か・・・。

なぜPOTTが現れたのかしら・・・。

ぼんやりと考えていると、また眠ってしまったよう。

気が付いたら、病室に戻っていた。

 

後日談であるが、

手術が終わる頃に「POTT」の文字が見えた話をすると、

「それは言霊(コトダマ)ですよ」

「POTTと生涯を共にせよとのお告げ」

等という人もあり・・・。

それにしても家族や友でなく、主治医や看護師でもなく、

食べ物や花でなく、POTTが現れるとは!

スピリチュアルな体験・・・。

 

 

更に後日談、

「それはPOTTの人達がずっと見守り、激励していたからでしょう」

と言う人あり。

そうだったんだ・・・。

みんなに見守られていたから、現れたのだと納得できた。

 

*POTT(ぽっと)は、私が名付けたプログラムの愛称です。

「ポジショニング(PO)で食べる(T)喜びを伝える(T)」プログラムの略。

看護師を中心にPOTTプロジェクトを立ち上げ、退職後は全国へ、

食べるよろこびをつたえるケア技術の伝承活動をしています。

 

イラスト:思い出しながら書いてみました。

今も映像が頭に残っている不思議!