12月22日12時。外は寒そうだけど、部屋は暖かい。
いよいよというか、やっとというか、手術の時間が迫ってきた。
コロナ禍だったものの、手術には家族2人までの面会許可があり、
弟夫婦に来てもらった。終わるまで待っててくれる。
義妹に、
「手術から戻ってきたら、この小袋を頭元に置いておいて」
と頼んだ。動かなくても手が届くところへと。
小袋には、手術後に歩行許可がでるまでに使いたい物として、
口腔保湿用スプレー、メガネ、スマホ、メモ用紙、
ボールペン、ハンカチ、テッシュを入れた。
手術直後を ”楽” に過ごすためのグッズである。
手術室には、主治医と看護師に付き添われ徒歩で向かう。
手術室は20室以上もあるそうで、ついキョロキョロ///!
(私が勤務していた頃は8室だった)。
待合スペースに着くと、手術部位の目印シールを両手に貼られた。
念には念が入っていた。室内はモニターや麻酔器等々機器が並んでいる。
促されて中央の手術台に寝る。
天井の無影灯を見ながら、
「手術して元気になる!」
と何度か唱えた。
不安よりは希望だった。
前回、前々回の手術でも同じように念じ、
麻酔や執刀の先生方に全てを託した。
事実その通りになった。
「ではこれから始めます」の声がかかり、
点滴、麻酔用マスクが合わされ、ゆっくり呼吸していると闇、無の世界・・・。