ブログをしばらくサボっていたのに、

読んで下さる人があり、感謝、感激です。

今回も手術前に準備したことで、

「終活」について書くことにします。

 

70代の手術は、終活も同時進行する必要がある。

マイノート(エンディングノート類)は、

ネットで某葬儀社のものを入手した。

これがなかなかよくて自分のこと、家族、友人、

資産、介護・医療、遺言・相続、葬儀・お墓など、

必要事項を過不足なく書き込める。

私の死後は、近くの島の裏海に散骨希望と書いた。

 

数年前、お世話になった先輩Nさんの散骨式に

参列したことがある。

某ホテルの船着き場から親族と一緒に雨の中を小舟で沖に出た。

これが結構揺れて船酔いする人もあった。

幸い私は大丈夫だったけど・・・。

 

20分くらいで散骨許可されているM島の裏海に着くと、

読経が流れ、骨粉が入った小さな白い箱が配られた。

骨箱は海水で溶けるような材質だそうで、

海の汚染も防げるよう。

 

順番に船先に行き、胡蝶ランの花びらと共に海にそっと入れた。

そのうち無数のカモメが海上を旋回し、

哀しいけど美しい思い出深いお別れができた。

ただカモメは、参列者が撒いた“かっぱえびせん”をめがけて

群れで飛んでくるそうである。

葬儀社の感傷と生態系をマッチさせる演出だった。

 

その時の情景はずっと私の中に残っていて、

M島を見ると、Nさんを思い出す。

そんなことから、散骨がいいなと思っている。

ただやってもらえるか否かはわからない。

            (2020年12月)