決して勉強する「意味」に言及する意図はありませんし、かなり現金な下世話な話になることを断っておきます。





勉強する意味という点では、60歳の私が勉強しても、6歳の小学生が勉強しても大差はないでしょう。



しかしその勉強が将来生み出す価値は大きく異なります。成人するまでにどれだけ勉強して自分の価値を高めるかは、生涯収入に大きな差を生み出すからです。



この際、才能や適性というものは端に置いておきます。



将来何をやりたいかに関わらず、子供の時期にしっかり勉強することは、非常にコスパがいいのです。



計算してみましょう。



勉強なんてひとつもせず、ゲームばかりやって大人になったとします。そういった場合、特殊な才能がなければ、単純労働や肉体労働で稼ぐことになります。生涯年収を平たくならせば多く見積って年収360万円で、40年働くと1億4,400万円となります。



これに比べて、しっかり勉強して旧帝大クラスの大学に進学し、大学4年間在学中に様々な公的資格取得をした場合を考えてみましょう。



凡人であったとしても、子供の頃からしっかり学習していれば旧帝大クラスもけっして夢ではないはずです。



学校での勉強時間は入れませんよ。あくまでも自主的に勉強する時間です。



小学生低学年3年間 1日1時間×360日

小学生高学年3年間 1日2時間×360日

中学生3年間 1日3時間×360日

高校生3年間 1日4時間×360日

大学生4年間 1日4時間×360日



トータル17,500時間を勉強時間に費やしたとします。



旧帝大クラス卒でしっかり勉強し、多くの資格取得をした人材ならば平均年収1,000万円は軽く行くでしょう。すると40年の生涯収入は4億円になります。



勉強ゼロの1億4,400万円との差は2億5,600万円。コレを全て勉強の価値というのは乱暴ですが、17,500時間の勉強がその足掛かりであったのは間違いありません。



時給に換算すると14,628円。小学生から大学生までにしっかり勉強すると、1時間の勉強の価値は14,000円強にもなるんです。



私が高校生がアルバイトをするのに反対なのは、コレが理由です。時給1,000円で働くくらいなら、その時間を親が買ってでも勉強に振り向けさせたほうがコスパが圧倒的に良いからです。



目先の利益や楽しみに捉われずに、将来を見据えて行動することこそ、若い世代に必要なことです。



別に勉強でなくても構いません。6歳から22歳の17,500時間をしっかり何かに費やせば、かなりのものになるはずです。



ただし、途中でやることを変えてしまうとゼロからのリスタートになってしまうリスクがあります。その点では勉強が一番リスクが少ないのは間違いがありません。



歌舞伎や茶道の跡取りなどは、幼少期から英才教育を受けます。17,500時間をフルに家業の承継に使えるからこその強みがあるのです。



子供にこんなことを説明しても意味はないと思いますが、親は意識した方が良いでしょう。どうやって子供のやる気を引き出して、負けん気に火を付けるか、そしてその火が消えないようにケアしてあげるかが親の手腕の見せ所だと思います。



無理矢理やらせたって意味はありません。続きませんし、時間効率も悪いからです。子供が自主的に勉強する意欲を身に付け、さまざまな欲望に打ち勝って学習し続ける環境整備をしてあげること。



非常に難しいですが、成功体験を積み重ねてあげれば、きっと身につくはずです。勉強ができると褒められる、友達にも一目置かれる、女の子にもモテる。こんなことの積み重ねが勉強を頑張る原動力になっていきます。



現金な話になりました。



ではでは。