金曜日に下書きがうっかりアップされてしまった記事ですw 書きかけの記事がいっぱいあって、管理が大変です。



閑話休題。



3・4年くらい前に流行りましたよね、ファクトフルネス。







人のイメージはすこぶるいい加減なものであり、しかも古い記憶情報に引っ張られているものが多いんだという内容でした。



キチンと最新の情報にアップデートして、正しい情報をもとに、正しい分析をして判断していきましょうというのがファクトフルネスの趣旨だったと思います。



ウクライナ紛争や北朝鮮・中国などの報道ばかりに接していると、世の中はひたすらヤバい方向に進んでいて、今後も紛争がどんどん起こってくると感じてしまいます。



世界では貧富の差はどんどん広がっているとか、自然破壊がどんどん進んでいて、今すぐ対処しないと大変なことになるとかなんとか…。



世田谷自然左翼さん界隈がよく叫んでいるヤツですね。



マスコミはキャッチーでインパクトのあることばかりを報道するんで、世の中は過剰に悲惨で、悲劇的で、差別的で、ひたすら悪い方向に進んでいると感じてしまっています。





そういったことを真っ向から否定したのがファクトフルネスという本でした。いろいろなデータを分析すると、どう考えても世界は良い方向に向かっているんですよと主張したのです。



私たちは世界の正しい姿が見えていないことが多いのです。そしてこの錯誤はどうして起こるのか。著者によると「人間はよりドラマチックな答えを選ぶ傾向にある」といい、その思考が世界を誤認識している原因だと述べています。



以下がその錯誤です。


  1. 分断本能:世界は分断されている
  2. ネガティブ本能:世界がどんどん悪くなっている
  3. 直線本能:世界の人口はひたすら増える
  4. 恐怖本能:実は危険でないことを恐ろしいと感じる
  5. 過大視本能:目の前の数字がいちばん重要
  6. パターン化本能:ひとつの例にすべてがあてはまる
  7. 宿命本能:すべてはあらかじめ決まっている
  8. 単純化本能:世界はひとつの切り口で理解できる
  9. 犯人捜し本能:だれかを責めれば物事は解決する
  10. 焦り本能:いますぐ手を打たないと大変なことになる


最新データを分析すれば、


貧富の差は縮まっている

貧しい人は減少している

子供の育成環境や衛生環境は好転している

紛争は減少している などなど


トータルで見れば間違いなく世界は良い方向に進んでいると言えるのです。



ところがマスコミは子供の貧困とか、地域紛争などの「悲惨で絵になる」ものばかりを報道するので、世界各地でそんなことばかりが起こっているんだと誤認識してしまうわけです。



そして、デジタル的なものの考え方をしてしまうのも、錯誤の原因になります。



裕福と貧乏

先進国と発展途上国

勝ち組と負け組



多くの人は対象者をどちらかに分類して判断しようとします。現実にはその中間層が圧倒的多数を占めていることに気づかずにです。



以前は確かに貧富の差や、先進国と途上国の差が大きく、中間層も多くありませんでしたが、現在はどっちとも言えない中間層が圧倒的多数になっています。



自分は負け組だと思っている人も、さまざまなファクターで分析すれば、どちらとも言えない中間層であることがほとんどでしょう。



悲観論はメリットよりもデメリットの方が大きいです。正しいデータを分析して判断する癖をつけて、悲観的に考えないこと、そして世の中の全てのことはデジタル的な1or0思考ではなく、グラデーションがあるんだと認識することが大切でしょう。



ただしデータを分析したからといって、正しい認識が得られるとは限りません。自分が得たい結論を導き出せるデータだけを抽出することも可能だからです。



サプリメントメーカーがよくやる手です。数あるデータの中から、有利なデータだけを抽出して、素晴らしい効果があるように見せる手法です。



物事を調べているときもそういった事は起こります。得たい結論に近い記述を見つけると、それが真実だと誤認します。他のネガティブな意見も拾わなくてはいけないのに、それを怠り、盲信してしまうのです。



データを取るとき、データを選ぶときは、そのデータが正しく全体の傾向を反映していて、全体を評価するに相応しいデータが揃っているかどうかを判断することが大切でしょう。



自分は不幸だ、負け組だと悲観的に考える前に、世の中全体を見渡して、自分を客観視することが大切です。そして正しいジャッジをしていきましょう。



世の中の事も思い込みで評価せずに、そしてマスコミの報道だけで判断せずに、正しい評価をすることが大切です。



悲惨な事件が報道されたからといって、世の中にそんな犯罪者がゴロゴロいるわけではないのです。注意する事は大切ですが、過度に恐れる必要も無いのです。



マスクを取る、取らない問題も同じです。客観的にデータを分析して判断すればいいのです。個人的には現在の状況では、屋外ならば全く必要ないと思います。





マナーの問題として、狭い空間で人が多い場合はマスクをするべきシチュエーションも考えられますが、基本的には屋内でも外すべきと思います。



個人的な判断ですがね。



怖いから外さないというのも全然ありです。そんなの自由ですからね。ただ、無言の圧力で強要されるような雰囲気は間違っていると思います。



ただしコロナ感染を恐れている高齢者への配慮は必要だと思います。さすがに高齢者にファクトフルネスうんぬんと言ったところで、理解は得られないでしょうからね。そこはやさしい気持ちで対処してあげたいところです。



まあマスクに関しては、特に女性は感染防止以外のメリットでつけている方も多いみたいですしね。日焼け対策とか化粧サボりとかエトセトラ。深くは踏み込みませんがw



男にとってはまったく不要な物ですので、外せるなら外す、それだけです。



ではでは。