物騒なタイトルになってしまいましたが、そんなサイコな意味ではありませんw
3大栄養素のタンパク質・脂質・糖質は全て人間が活動するためのエネルギー源であり、これ以外のものはエネルギー源にはなりません。
しかし、5大栄養素と言って、3大栄養素以外のビタミン・ミネラルも人間にとって必要不可欠な栄養素とされています。
このビタミン・ミネラルって必要なものだとは認識していますが、イマイチどう必要なのかがわからない人も多いでしょう。
お昼ごはんなどを菓子パンやカップ麺などでササっと済ませる人も多いように、5大栄養素どころか、3大栄養素さえも意識していない人もいるわけです。
自分もかつてそうでした。
菓子パンやカップ麺なんてほぼ全て糖質と脂質ですよね。そして化学調味料や保存料もたっぷり入っていて、ビタミン・ミネラルなんてほぼないと言っていいような、とてもまともな食事とは言えないものです。
こんな食生活を続けていると太りますし、何より疲れやすく、いずれ身体のあちらこちらが悲鳴を上げます。若いうちは誤魔化せてしまうから余計怖いんです。ジワジワと身体を蝕み、加齢と共に急激に老けていくことになります。
で、3大栄養素以外のビタミン・ミネラルの話。
3大栄養素はエネルギー源ですから、これらを焚き火に例えましょう。糖質は燃えやすいので小枝や枯れ葉、脂質は燃えづらく長く燃えるので薪のイメージです。
するとビタミン・ミネラルは火を付けるためのマッチやライター、焚き火台や良く燃えるように風を送るウチワ、薪を運ぶためのカゴや台車などのイメージです。
枯れ葉や薪だけあっても焚き火はできません。薪を運ぶカゴや火を付けるマッチ、そして安定して燃えるように風を送るウチワなどがあって初めて、キチンと焚き火が燃えるのです。
そして焚き火台を修復したり、メンテナンスする材料や道具も、永続的に焚き火をするためには必要不可欠なものです。
焚き火をするのに必要不可欠だけど、直接燃えるものではないものが、ビタミン・ミネラルです。
逆に5大栄養素に含まれないもの、例えばお茶のカテキンとか胡麻のセサミンなどは、たとえ欠乏しても生命維持には支障がありません。
エネルギー産生に必要不可欠ではないからです。
でも、カテキンやセサミンは摂った方が良いと言われますよね。ですので、焚き火に例えると椅子とかサイドテーブルみたいなものでしょうかね。
なくてもいいけど、あったほうがより焚き火が楽になるとか、楽しくなるとか。そう言った感じです。
ところがエネルギー産生に直接関係しているのに、5大栄養素に含まれないものがあります。それがヒトケミカルです。コエンザイムQ10、αリポ酸、Lカルニチンですね。
これらはビタミンに認定した方が良いと思うんですけどねー。ビタミンではないから軽視されてしまいます。認定されない理由は「体内で合成できるから」なんでしょうが、加齢と共に足りなくなるんですよ、どれも。一応ビタミン様(よう)栄養素とはされているんですが、なんとか認知度を上げていきたいものです。
ではビタミンやミネラルが不足した時、身体にどのようなサインが出るかを見てみましょう。
■ まぶたがピクピク動く
マグネシウム不足が疑われます。放っておくと、動脈硬化や糖尿病が進行する恐れがあります。
■ 顔色が悪い
鉄分不足。貧血ですね。
■ 爪に縦線が入る 爪がもろくなる
亜鉛不足。細胞の新陳代謝が滞っています。
■ 筋肉や関節の痛み
強い運動をしたわけでもないのに、筋肉や関節が痛む場合はビタミンC不足が疑われます。コラーゲンの生成が滞っている可能性があります。
■ 骨や関節の痛み
ビタミンDが不足している可能性があります。骨粗しょう症が進行しているかもしれません。
■ 髪の毛が細くなる
ビオチン(ビタミンB)不足が疑われます。ビオチンはケラチンに作用して髪の毛の健康を維持します。アトピー性皮膚炎や結膜炎、うつ病などに進行する可能性があります。
■ 疲れやすい
もうこれはビタミンB1などのビタミンB群不足でしょう。エネルギー産生のカナメですからね。エネルギー不足=疲労感ですから。
こんなサインが出たら要注意です。3大栄養素をバランスよく摂ることも大切ですが、ビタミン・ミネラルを過不足なく摂ることも重要なんです。
体を労ってあげましょう。
ではでは。