シンギュラリティって何ですか?ってところから説明しないといけませんね。


シンギュラリティ=技術的特異点


日本語にしても何が何だかですが、都市伝説界では有名なキラーワードです。


人工知能が世界中の人間全体の知能を超える瞬間を「技術的特異点」と言います。2045年とも言われるこの点を超えると、人工知能自らが人工知能をアップグレードして行って、人間が想像し得ない人工知能が誕生し、多くの新技術を瞬く間に開発し続けるなど、世界が根底から全く変わってしまうのではないかと言われています。


どう変わるのかさえも、人間には全く想像できないからこそシンギュラリティなのです。


ブラックホールの中心点も特異点と言われます。そこが何なのか、どんなことが起こっているのか、全く想像もできない点だからです。



同じような特異点が生物進化にもありましたよねって言うのが「生物進化のシンギュラリティ」です。


太古の昔、まだ単細胞生物しかいない頃に、ある単細胞生物が別の好気性単細胞生物を細胞内に取り込み、共存関係となると言う事象が発生します。取り込んだ宿主細胞は取り込まれた好気性細胞に酸素と糖と酵素を供給し、好気性細胞はその酸素と糖と酵素を利用してエネルギーであるATPを宿主細胞に供給すると言う関係になります。



これが真核細胞の出現です。これにより真核細胞は複雑な多細胞生物に進化することができるようになり、人間が誕生することとなります。


酸素って基本的に生物にとって毒なんです。ほぼ全てのものを酸化させて劣化させます。金属も錆びますし、細胞もサビるんです。そんな酸素を生命活動の源に出来たことが奇跡なんです。その奇跡が起きたからこそ、生物は酸素という毒素で満ちた地球で大発展を遂げることができたんです。


この真核細胞の出現が生物進化のシンギュラリティと言われる訳です。この偶然?が無ければ、人間は疎か、あらゆる動物も植物も誕生できなかったわけで、まさしく特異点と言える訳です。


すべての生命に寿命があり、子孫を残すことで命を繋いでいくようになったのも、毒素である酸素の中で生きていくための叡智なんでしょうね。毒素の中で細胞を正常に生かし続けていくには限界があるからこそ、生命を新生してリフレッシュすることで種を維持していく。もはやこれは神の領域です。


しかし老化を遅らせることは人間でもできます。老化が身体の酸化である以上、酸化を出来るだけ防げばいいわけです。頑張って抗酸化していきましょう。


元ネタはコチラのサイト↓ 画像も拝借してます


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「僕と彼女のシンギュラリティ」なんて軽薄でエロい曲を作ると売れるんじゃないかと思うわたしは不純なのでしょうか?w

ではでは。