茅ヶ崎城 | 城館のフィールドワーク

城館のフィールドワーク

全国にゴマンとあるという城館を、徒然なるままに紹介する探訪記。ときどき浮気して古墳も紹介。居住地の福島県が中心です。

翌28日の日曜日は、横浜市の茅ヶ崎城を訪問。港北ニュータウンの只中に残された城である。

 

横浜市営地下鉄のセンター南駅から見た茅ヶ崎城。

 

茅ヶ崎城は公園となっていて、そのほぼ全域が保存されている。

 

中郭と西郭を画する横堀。直線的で大規模。左手(東側)が中郭、右手(西側)が西郭。

 

中郭の南西コーナー部。写真の左手が先ほどの横堀で、正面の高まりが中郭南西隅の櫓台。

 

中郭の平場。かなり草が茂っていた。奥の林の中に土塁がある。

 

中郭西辺の土塁。右手(西側)に先ほどの横堀が見える。

 

東郭と中郭を画する堀切。左手(東側)が東郭、右手(西側)が中郭。ブッシュが濃くて、とても中には入れない。

 

茅ヶ崎城から北を望むと、谷を隔てて大塚・歳勝土遺跡が見える。正面奥の山林が遺跡。特に大塚遺跡は、教科書にも写真が掲載されるほどの著名な遺跡である。せっかくなので、歩いて訪ねることにした。

 

歳勝土遺跡の弥生時代の方形周溝墓。この日は草刈りをしていた。暑いのにご苦労様です。

 

隣接する弥生時代の大塚遺跡。環濠集落の様子が復元されている。城館とは異なり、堀が内側、土塁が外側に造られている。

 

大塚・歳勝土遺跡は国指定の史跡で、茅ヶ崎城は横浜市指定の史跡。茅ヶ崎城もきちんと管理されてはいるのだが、大塚・歳勝土遺跡ほどには管理、この場合は草刈りが、十分にはなされていないようだ。この暑さでは、草刈りも追いつかないのだろう。立派な城なのに残念である。それはそれとして、茅ヶ崎城は、スケールの大きな曲輪取りがなされながら、現状では虎口などは不分明であり、やや古風な印象を受ける。渦巻かわらけが出土しているようなので、扇谷上杉氏の築城・運用なのだろう。